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PARKERは、英国王室御用達の高級筆記具メーカーです。「創意工夫」という意味を込めたブランド「INGENUITY(インジェニュイティ)」には、これまでにない新しい取り組みをしている方にふさわしい、さまざまなペンがラインナップしています。
本コンテンツ『「創意」の人と、その手元』では、独自のスタンスで仕事に臨み、新たな挑戦を続けている方にインタビュー。今回ご登場いただくのは、アパレル店舗のスタッフからバイヤー、EC運営といった多岐にわたる経験を活かし、現在はファッションプロデューサーとして活躍するMBさんです。論理的な解説を通じて、男性がファッションを楽しむための土壌づくりをしながら、オリジナルブランドも手がけています。ものづくりや情報発信で大切にしているマインドを伺いました。
MB
メンズファッション
プロデューサー
誰もが理解できる「オシャレの教科書」KnowerMagを運営。2016年まぐまぐメルマガ総合大賞受賞。雑誌「週刊SPA」など大手メディアで連載中。書籍「最速でおしゃれに見せる方法」、漫画「服を着るならこんなふうに」など多数。関連書籍累計200万部突破。ファッション本作家、アドバイザー。
過去を学んだうえで「違い」をつけていく
――お仕事をするとき、一番大切にしていることを教えてください。
MB:「誰に対して何をするか」ということです。洋服づくりは、油断すると独りよがりになりがちな仕事。もちろんいま何がかっこいいか、何が求められているかというデータは持っているけれど、最終的な決定は主観で進めていくしかありません。だからこそ、より多くの方に喜んでいただくために「誰に何をするか」「その結果、誰がうれしいか」という視点を、つねに意識しているんです。そうじゃないと、僕がファッションの仕事をすることの意味や社会における存在意義が、薄くなってしまうと思うから。
昔から経済学者のピーター・ドラッカーが好きだったため、彼の「顧客を定義せよ」という言葉に影響されている部分もありますね。スーツの本を執筆しているときは、世のビジネスマンがどんなふうにスーツを着ていて何を課題に感じているのかを、山手線に何周も乗り続けて観察しながら考えていました。
YouTubeやSNSなどの発信も、基本のマインドは同じです。たとえば、YouTubeではユニクロやGUなどの汎用的な着こなしテクが喜ばれる一方、Instagramではすでになくなってしまったパリの伝説的なブランドの話がウケたりする。だからプラットフォームの属性やターゲットによって、誰に何をするかを考えて、コンテンツの題材を変えていきます。
――お仕事において、日ごろどのような「創意工夫」をされていますか?
MB:「違いをつけること」でしょうか。ものづくりを始めて8年ほど経つけれど、すでに市場にあるものをつくっても仕方がないと思っています。売れ筋のアイテムをつくれば当たり前に人気は出るだろうけれど、それでは最終的に廃棄物を増やすだけ。「競合より100円安い」ということは、大きな価値にはなりません。
僕が仕事をしているのはお金を稼ぐためではなく、誰かが喜んでくれるから。僕の存在意義は、多くの人のファッション感度を高め、文化を波及していくことだと考えています。だからこそ、スタンダードなアイテムでも「ほかとは違う」ものをつくらなければなりません。たとえば、一見とてもベーシックだけど、日本のブランドでは絶対に使わないような素材やギミックを取り入れてみる。そして、そうした違いのわかる審美眼を養ってもらうことは、ファッションの楽しみにもつながっていきます。
違いを生み出すのに大切なのは、過去のアーカイブを学ぶこと。僕は20年間毎シーズン、パリとミラノのメンズコレクションをすべてチェックしています。コレクションブランドのデザイナーは、蚤の市の古着をソースにすることが多いんです。「人が着る」という制約がある以上、新しいデザインをつくるには限界がある。そのなかで創意工夫を凝らすには、歴史を知ることがまず大切なんですよね。
そうしたアーカイブを再解釈し、具体化するのがデザイナーの仕事。僕は“男性の色気”みたいなものを念頭に置いて、ものづくりをしています。誰もが着やすいけれど、どこかに男性ならではの色艶が滲み出るようなアイテムを目指しているんです。
――そうした「創意工夫」のスキルは、いつどのように身に付けましたか?
MB:たしかに、オリジナルのものづくりを始めたときは、値段を安くして多くの方に手に取ってもらうことしか考えていませんでした。「違いをつけること」を意識しはじめたのは、少し時間が経ってからです。
アパレル業界は本当に廃棄が多くて、現状はサステナブルから非常に遠い領域だといえます。多くの方が、一生着るものに困らないだけの布をすでにお持ちなのではないでしょうか。それでも人は服を買うし、流行のアイテムが安く手に入るマーケットもたくさんある。そのなかで自分がものづくりをする理由を、だんだん考えるようになったんです。誰かに喜んでもらうために、ファッションという文化をもっと波及していくために、僕はものづくりをする。だから粗製乱造するのではなく、違いをつけたアイテムを世に出していくべきだと、徐々に軌道修正をしていきました。
そもそも僕は哲学が好きなので、定期的に自分の生き方に疑問を持つタイプなんです。サラリーマンをしていたときも「僕が会社を休んでも仕事は進んでいくのに、何のために働いているんだろう」なんて、よく考えていました。限りある一生で、誰かに「右へならえ」してごはんを食べていく働き方がしたいとは思わない。自分なりの創意工夫を施して、仕事をすることが楽しいと思えたほうが、人生ずっと幸せになると感じました。どんな仕事をしている人でも、自分が何のために働いているか考えるだけで、日々を変える創意工夫のヒントが見つかるんじゃないかと思います。
自分が何のために仕事をしているのか、考えてみる
――アイディア出しやスケッチ、文章を書くなど、手を動かす作業に使う道具や環境にこだわりはありますか?
MB:僕はデジタル派なので、日ごろなにかの記録を残すときは、写真を撮ってテキストでメモを添えています。ただ、ビジネスシーンではペンもファッション小物のひとつですよね。ものづくりをしているなかでも、最近はパンツやパーカーなどの大きなアイテムから、ソックスや巻物といった細かなものが気になるようになってきました。そうしたアクセサリーの半歩進んだ先に、ペンがあるのではないでしょうか。
高級時計メーカーで販売員をしていた昔、お客様にご署名いただく際に一本100円のようなボールペンをお渡ししていたら、先輩から叱られたことがあります。そのあと高級ボールペンを買ってみたら、確かに気分ががらりと変わって。そのペンを持ち歩き、サインをしている自分のことが好きだなと思うようになりました。今回試したパーカーのインジェニュイティも、いいですね。書き心地はなめらかだし、この適度な重みが心地よい。これくらいの価格帯でほどよい重みのペンって、なかなかないような気がします。
そういえば、一流のビジネスパーソンやクリエイターはペンまで気を遣っているんです。スーツから取り出すペンは目立つし、手元に置かれている様子も視線をひきつけます。とてもおしゃれな方が、適当な安いペンを持ち歩いている……なんてことはほとんどありません。素材がめずらしかったり、製図用の専門的なものだったり、何かしらのこだわりが垣間見える。それくらい、ペンは持ち主に寄り添うものなのかもしれません。
――いま挑戦していることや、新たに取り組んでいること、今後やりたいことはありますか?
MB:地元の新潟に帰ることです。僕も年齢を重ねながら、移り変わる時代ごとの価値観もいくつか通り過ぎてきました。20年前の価値観だと「地元に帰る」は都落ちのイメージが強かったけれど、いまやまったくの逆。かっこいい人、一流の人ほど、近ごろは東京を離れているように感じるんです。
新潟はごはんがおいしくて景色がきれいで、じつはすごくいいところ。僕は仕事柄さまざまな国に行っているけれど、信濃川にかかる萬代橋の風景や日本海側の夕焼けは、世界に誇れるものだと思っています。とても魅力的な土地なのに、エンタメがなかったり宣伝が弱かったりして、なかなかその良さが都会に伝わっていないだけなんです。そんな素敵な土地で、丁寧に洋服をつくって、丁寧に売っていけたらすごくいい。わざわざ新潟まで足を運んでくださるお客様と直接向き合って、洋服の良さやファッションの楽しみをお伝えしていけたら、それは自分がファッションをやる意義につながってくるんじゃないかと思うんです。アクセスしにくい場所だからこそ、本当にファッションに興味を持っているお客様と出会えるのではという期待もしています。
40歳をすぎて、自分が本当に居心地のいい場所で仕事をしたいという気持ちと社会的な存在価値、人とはちょっと違うことがやりたいという洋服屋としての矜持が絡み合った結果、そんなことを考えるようになりました。
地元の新潟で、新しいファッションとの向き合い方を探したい
PARKERインジェニュイティは創意工夫によって新しい道を切り開こうとするビジネスパーソンの為のペン
重厚感、書き心地、ステータス感を同時に満たす新ラインナップが登場
2011年の発売以来、革新と進化を続ける「パーカー インジェニュイティ」から、抜群の書き心地を誇るボールペンが加わりました。「パーカー インジェニュイティ」の高級感あるゆったりとしたフォルムに最適な長さ、軸径、重さのバランスを追求し辿り着いた、パーカーボールペンの現行ラインナップの中で一番大きいサイズ。
ダイナミックでありながら洗練されたモダンなデザインは、あらゆるシーンで持つ人の存在感を高めます。ペンで自分らしさを表現したエグゼクティブやプロフェッショナルの方におすすめしたいアイテムです。
Photo:Teppei Daido
Interview&Text:Sakura Sugawara